久しぶりの告知です。
先月、半月かけて四国〜九州の西国峰入(みねいり)修行の旅へ行って参りました。
吉野山で行者をして宿を切りもりしていたらよく聞かれること。
『修験道って何ですか?』
わたしは吉野の修験しか知らない。
それで修験が何かを語るなんて、できないとずっと思っていた。
他のお山の本は読むし、話も聞くけれど、やっぱり修験は自らの身を以ってお山に入らなければいけないとずっと思ってきた。
お山からお山へ。
歩いて歩いて歩いて、時には岩場をよじ登り、時にはざばざばと川を渡り、お山で、海で、勤行をし、移り変わる景色に心を洗われてゆく旅でした。
時間の都合上立ち寄れなかった所もたくさんだったのですが、ものすごい経験になりましたし、勉強にもなりましたし、もっともっと精進したいと心から思えるようになった半月でした。
「吉野から行者さんが折角お越しになられたのですから、お接待させてください」
何度そう言って親切にしていただいたか。
貸していただいたお部屋で思わず涙がこぼれた夜、
『泣いてるくらいならもっともっと精進しろ。行者としての本分を全うしてから泣きたいだけ泣け』
と自分の中の自分に喝を入れられました。
九州の修験は信仰も文化も本当にもう風前の灯火と言っていいほど小さくなっているけれど、末裔の方も行者さんもみんなみんな、とても頑張っていたし、清々しかったし、彼らのお山は美しかった。
あのお山たちはまだわたしの中にいる。
たくさんたくさん伝えたいことがあります。
多くの人に知って欲しい。
数々のお山に、たくさんの祈る心が、祈る人たちが、それを支える人たちがいたことを。
皆さまのご参加、お待ちしております。
拝
▼日時
2021年7月7日 20:00~
▼志納料
1000円~
▼お申し込みはこちら
※zoomを使用します。見逃し配信あります。